病気を知ろう!④自閉スペクトラム症とは?
- 生活支援員
- 2022年4月12日
- 読了時間: 3分
こんにちは!自立訓練(生活訓練)で看護師をしている鈴木です。
みなさんは「自閉スペクトラム症」をご存じですか?
全く聞いたことがない方や、名前だけ聞いたことがあるよって方もいらっしゃると思います。
今回はこの「自閉スペクトラム症」って何だろうというところをお伝えしていきます!
自閉スペクトラム症って何?

では、まず「自閉スペクトラム症」についてご説明致します。
以前は、自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー症候群という名前で呼ばれている別々の病気がありました。
それらの病気の名前をまとめて「自閉スペクトラム症(ASD)」と呼ばれるようになりました。
自閉スペクトラム症(ASD)は、生まれつきに個性が強いため、学校や職場、日常生活に生きにくさを感じてしまう発達障害の1つです。
自閉スペクトラム症の個性とは?
自閉スペクトラム症の個性は大きく分けて2つあります。
①臨機応変なコミュニケーションが苦手
②自分の興味、やり方、ペースの維持を最優先させる
上記の2つの個性によって、友達ができにくいなど他者との人間関係が上手く築けず生きにくさを感じる方が多いようです。
原因は?

近年での調査で、自閉スペクトラムと診断される割合は、人口の1%に及ぶと言われています。
また、女性より男性のほうが2~4倍ほど多くみられると言われています。
原因は未だに解明されておらず、もともと生まれつきの脳の異常と考えられています。
自閉スペクトラム症をもつ親御さんの中には「自分のしつけが悪かった」「育て方がいけなかった」「あの時こうしていれば」などお悩みになる方もいます。
しかし、育て方、環境、しつけが原因で自閉スペクトラム症にはならないと研究の結果もでています。
どのような症状があるのか?
自閉スペクトラム症(ASD)には以下のような症状がみられます。
①他の人の存在自体が十分に認識できない
②コミュニケーションがとりにくい
③他人の意図の理解力が弱い
④視線が合わない
⑤表情が乏しい
⑥興味のある対象が狭い
⑦電車の種類・時刻表の知識を得ることなど、特定のものに執着が強い
⑧ものすごくこだわりが強い
⑨些細な変化を人一倍嫌がる
⑩音・光・匂いに過敏
などです。
しかし、これに当てはまっていたとしても正確な診断にはなりません。
医師や臨床心理士さんの診察・問診・検査などが必要になります。
また、症状や程度は人によって大きく異なることがあります。
治療はできる?

自閉スペクトラム症は病気でもありますが、その方の個性のようなものであると言えるでしょう。
そのため、個性に対するお薬はありません。
(その個性以外に、興奮や攻撃性、不眠などの症状がある場合は、その症状に対するお薬があります。)
そこで、治療に見合ったことをするとこは「療育」というとこです。
この療育(発達支援)を受けることで、生活の水準を少しでも上げることができるようです。
療育とは?
先ほど、治療のところで出てきた「療育(発達支援)」についてお話し致します。
療育とは、障がいの特徴や特性、程度に応じて日常生活・社会生活を円滑に営めるように、幅広く様々な支援するということです。
療育については、また別の記事で詳しくご説明いたします!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、「自閉スペクトラム症(ASD)」についてご説明致しました。
自閉スペクトラム(ASD)は、発達障害の1つで個性(特性)によって対人関係を築くのが難しいなどするため支援が必要な障がいということでした。
この記事が皆様のお役に立てれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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